朝鮮民主主義人民共和国でピアノを演奏した時のこと「アリラン」

日朝音楽芸術交流会

1991年の春、日朝音楽芸術交流会でピアニストに推薦して頂き、朝鮮民主主義人民共和国に演奏旅行に行きました。

「April Spring Friendship Art Festival」 という、金日成主席のお誕生日をお祝いするフェスティバルでした。

フェスティバルのパンフレットより

世界中の芸術家が参加した大きなフェスティバルで、半月ほどの滞在でした。

もちろん直行便はなく、一旦北京で乗り換えての入国でした。

最近では緊迫した情勢がマスコミで伝えられていますが、私が訪れた時の平壌の印象は静かで落ち着いた街並み、人々でした。

でも私たちは外国人専用のホテル「平壌高麗ホテル」にずっと宿泊していましたし、演奏会の無い日も外出禁止でしたので、自由に観光に出かけたりはしていません。休演日は、ずっとトランプしたりして過ごしました。

高麗ホテルはとても豪華で、地下には美味しいお寿司屋さんがあり、演奏旅行でご一緒した方によくご馳走になりました。

毎朝の水キムチや平壌冷麺も美味しかったです。

朝鮮民主主義人民共和国 歌謡曲「口笛」ピッパラ

滞在中にコンサートや町のスピーカーでの放送、ホテルのテレビでよく聴いた歌謡曲「口笛」(ピッパラ)。

軽快なメロディーの歌謡曲です。

朝食会場にはアップライトピアノがありました。

私がピアニストなのを知って、ボーイさんがリクエストして、「ロミオとジュリエット」などを弾いていたのですが、ある日、この「ピッパラ」を耳コピできたので弾くと、めちゃ盛り上がりました。楽しい思い出です。

そうそう、滞在中にロビーの喫茶店でよど号ハイジャックの田宮さんをお見かけしました。

コーヒーを飲んで談笑しておられました。

平壌での演奏

出発前に大阪で在日の方に朝鮮の民謡「アリラン」を聴いていただいたのですが、「あなたは、在日の人ですか? 朝鮮のリズムがよくわかっているから」と褒めていただき、自信を持ってこの曲を持ってゆきました。

ラフマニノフなども準備して行ったのですが、やっぱり現地の方に喜んでいただける曲がいい、と思い私はすべての公演でアリランを演奏しました。

とてつもなくも大きな会場で演奏しました。何千人だったでしょうか。

あれほどの大勢の人の前で演奏した経験は、後にも先にもありません。

「アリラン」を弾いた後の拍手と大歓声。大勢の人が一斉に拍手すると床が振動するのですね!

あの時の熱狂は、一生忘れられません。

音楽は、人と人の心を繋ぎます。本当に貴重な経験をさせて頂きました。

最終日には金日成主席とも、間近でお目にかかりました。オーラのある方でした。

フェスティバルのパンフレットより

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この記事を書いた人

坂上麻紀

坂上麻紀

現在は東灘区にてピアノ教室を主宰の他、ラウンジピアニスト、各種イベント、シニアマンション・病院等での出張演奏にて活動中。神戸女学院大学音楽学部音楽学科ピアノ専攻卒・同音楽専攻科修了。