ウイーンでの修了演奏会の思い出

ウイーンでの修了演奏会は、講習の最終日にありました。
午前中に最後のレッスンを終え、午後からリハーサル。夜本番でした。

高い天井の、素敵な教会で修了演奏会は催されました。
受講生全員の演奏が終わると、もう夜の10時をだいぶ過ぎていたと思います。

「さあ、食事に行きましょう!」先生は門下生を引き連れて、夜のウイーンの街へ。

最終日までの練習疲れと朝からのハードスケジュールで、その日はもうワインを飲む元気も残っていませんでしたが、先生は夜中からガッツリステーキにワイン、仕上げには超高カロリーそうなチョコレートパフェも召し上がっていらっしゃいました。

私ら受講生は、「信じられん…」という目で先生を見つめていたのを覚えています。

また先生は、長時間のソナタも全部、繰り返しありで演奏するように仰いました。

ブラームスのソナタは長いのです!

「え…」と固まる私に、「ブラームスが繰り返しを省略して良いと言いましたか?」

いえ、ブラームスに許可を得たわけではありませんが…。

修了演奏会は全員繰り返しありの本番で、長時間に及びました。しかも、私は一番最後に演奏したので本当にその日は長い一日でした。

時間の感覚が日本人と違うことをすごく感じました。ましてや何百年も前の作品を演奏しているのです。

会いたくなったらチャチャッとラインして、すぐに連絡の取れる現代の曲を演奏するのではないのです。

30分、40分の大曲に対しての時間の感覚も違うはずです。その時、学びました。

まだ続きがあります。ほとんど寝ていらっしゃらないと思いますが、翌朝先生は朝の7時から出発ギリギリまで私のレッスンをして下さいました。

そしてドイツから一緒に来られた門下生をご自分の車に載せ、ご自分が運転して!出発なさいました。

本当に、音楽への愛とパワー溢れる先生でした。

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この記事を書いた人

坂上麻紀

坂上麻紀

現在は東灘区にてピアノ教室を主宰の他、ラウンジピアニスト、各種イベント、シニアマンション・病院等での出張演奏にて活動中。神戸女学院大学音楽学部音楽学科ピアノ専攻卒・同音楽専攻科修了。