リスト「ラ・カンパネラ」練習のポイント&演奏動画

ラ・カンパネラ(1838〜1839年 リスト作曲)

その技巧のあまりのすさまじさのために「悪魔に魂を売った」と言われたヴァイオリンのヴィルトゥオーゾ、パガニーニ(1782-1840)。リストがその演奏を初めて聴いたのは、1832年、21歳の時であった。そのとき、感激のあまり、自分は「ピアノのパガニーニになる!」と叫んだというのは、有名な逸話である。この衝撃的な出会いは、ピアノ史上に革新的な作品を生み出すことになった。

まず、リストは、パガニーニのヴァイオリン協奏曲第2番の終楽章を基に、《「鐘」によるブラヴーラ風大幻想曲》(S.420)を作曲した。これは、のちの《パガニーニによる超絶技巧練習曲集》(S.140)、そして《パガニーニによる大練習曲》(S.141)の第3曲『ラ・カンパネッラ』の原形となった曲である。

そして、1838~1839年にかけて作曲された《パガニーニによる超絶技巧練習曲集》において、リストのパガニーニ研究の成果は一応の完成をみる。しかし、ここで納得するようなリストではなく、1851年に大幅に手を加え、《パガニーニによる大練習曲》と名付けて改訂版を出版した。

リストはパガニーニの楽譜を、ただピアノ用に編曲したわけではない。上述の宣言どおり、パガニーニがヴァイオリンという楽器で実現した高度なテクニックを、ピアノ独自の語法によって表現しようと試みている。そこから新しい語法や技巧が編み出されることとなり、結果として非常に革新的で、類い稀な難易度の高さを誇る作品が生み出されることとなったのである。さらに、《パガニーニによる大練習曲》への改訂においては、簡潔なテクニックによる表現の洗練が目指された。この改訂により、各曲は「練習曲」から「キャラクター・ピース(性格小品)」へと、その装いを変化させている。

この曲集中もっとも有名な第3曲『ラ・カンパネッラ』(嬰ト短調)は、パガニーニのヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調の第3楽章を原曲とする。この第3曲に関しては、《大練習曲》の初版である《パガニーニによる超絶技巧練習曲集》の第3曲とは大きな違いがある。初版ではパガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調からの素材が目立つのに対し、《大練習曲》では、第1番の素材はまったく見られない。また、調号が初版の変イ短調から嬰ト短調に変化している。初版に比べ、《大練習曲》のほうが高音域を駆使し、同音反復を効果的に使用したよりきらびやかな音楽になっているのも注目すべきところである。

ピティナピアノ曲辞典より引用    執筆者 横田 敬

カンパネラは鐘

名前の Campanella(カンパネラ)は、イタリア語で「鐘」という意味です。

これはイタリアの鐘です。5年前にイタリア旅行に行った時、撮影しました。音が聞きたかったですが…。

この曲の練習ポイントについて

この曲は、脱力が出来ていないと曲の最後までもちません。誰もが知っている有名曲ですし、ミスタッチすると目立つので、弾くには気合いと集中力が要りますね。

音が跳躍するので、鍵盤の幅の感覚をつかむことが必要となります。練習を積み重ねることで、感覚は身についてきます。半円を描くようなフォームで、軽やかに弾きましょう。

鍵盤の幅の感覚がわかってくると、ミスタッチは少なくなります。慣れると手元を見なくても指の感覚で、この跳躍が出来るようになってくるでしょう。

テクニックに走りがちですが、エチュード(練習曲)になってしまわないように、メロディーは美しく歌いましょう。

勢い込んで力が入ると、余計弾きにくくなりスピードが上がらなくなります。

この曲のラストは、力強いオクターブの鐘の音で締めくくられます。

最後に情熱を爆発させましょう!

「ラ・カンパネラ」演奏しました

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この記事を書いた人

坂上麻紀

坂上麻紀

現在は東灘区にてピアノ教室を主宰の他、ラウンジピアニスト、各種イベント、シニアマンション・病院等での出張演奏にて活動中。神戸女学院大学音楽学部音楽学科ピアノ専攻卒・同音楽専攻科修了。