癒し〜「月の光 」ドビュッシー演奏動画とともに

癒し〜ドビュッシー 「月の光」について

ベルガマスク組曲(ドビュッシー 1890年作曲)

「前奏曲(Prelude)」、「メヌエット(Menuet)」、「月の光(Clair de Lune) 」、「パスピエ(Passepied) 」の4曲より構成され、中でも第3曲「月の光」は最も有名な曲の一つ。

「ベルガマスク」のタイトルの由来については、ドビュッシーが好んでモチーフにしていたフランスの詩人ヴェルレーヌ(Paul Verlaine/1844-1896)の詩集「艶なる宴(Fetes galantes)」の一篇「月の光(Clair de Lune)」に見られる「bergamasque」から用いられたとする説もある。

<ヴェルレーヌ「月の光」・日本語訳(意訳)>
Votre ame est un paysage choisi
Que vont charmant masques et bergamasques
Jouant du luth et dansant et quasi
Tristes sous leurs deguisements fantasques.
貴方の心模様は
素敵な仮面とベルガモのダンスの様だ
リュートを奏で 踊りながら
気まぐれに心の底の悲しみを隠す
Tout en chantant sur le mode mineur
L’amour vainqueur et la vie opportune,
Ils n’ont pas l’air de croire a leur bonheur
Et leur chanson se mele au clair de lune,
物悲しい短調に乗せて歌うは
勝ち誇った愛と時宜を得た人生
幸せを信じられないその歌は
清らかな月の光に溶けていく
Au calme clair de lune triste et beau,
Qui fait rever les oiseaux dans les arbres
Et sangloter d’extase les jets d’eau,
Les grands jets d’eau sveltes parmi les marbres.
穏やかな月の光は
悲しくそして美しく
枝に止まる鳥を夢にいざなう
湧き出でる恍惚に溢れ
大理石に光をそそぐ

アンリ・バルダ先生のレッスンの思い出

10年くらい前になりますが、フランスの作曲家ドビュッシーの「ベルガマスク組曲」を、同じくフランス人でパリ・エコール・ノルマル音楽院教授のバルダ先生にレッスンを受けました。

この時「花火」や、「喜びの島」も持参しましたが、先生は「ベルガマスク組曲」に一番たくさん時間をかけてレッスンをしてくださいました。

実際、レッスンで生徒さんが弾かれるドビュッシーの曲は、ほとんどが「月の光」ですので、その後のピアノの指導に大変役立たせて頂きました。

今も忘れられないのはこの「月の光」のレッスンです。

「最初のメロディーは、決して慌てないように拍をきっちり数えて。じゃないと、月がゆっくり沈んでゆけないでしょう?」とおっしゃいました。

なんて素敵な言葉でレッスンなさるのだろう、と思いました。

以来、この曲の始まりを弾いているときは、スッと夜の月のイメージに入ってゆけるのです。

ホッと癒されたい時、リラックスしたい時、ドビュッシーは心にしみますね…。

 

レッスン案内

神戸市東灘区本庄町にて ピアノの個人レッスンをしています。

ご自分の想いをピアノで語ってみませんか?

これからピアノを始めたい方へ

この記事を書いた人

坂上麻紀

坂上麻紀

現在は東灘区にてピアノ教室を主宰の他、ラウンジピアニスト、各種イベント、シニアマンション・病院等での出張演奏にて活動中。神戸女学院大学音楽学部音楽学科ピアノ専攻卒・同音楽専攻科修了。