心地良い眠りへ・ゴルトベルク変奏曲は最初の音楽療法的作品かも。

前回のブログでゴルトベルク変奏曲について少しご紹介しましたが、もう少し詳しく書いてみたくなりました。
グールドの演奏からこの曲に興味をお持ちになった方、読んでくだされば嬉しいです。

ゴルトベルク変奏曲について(1741年作曲)

この曲は今から300年近く前、1741年に作曲されました。同じ年にバッハ自身が企画していた「コレギウム・ムジクム」(公開演奏組織)という演奏会のひとつにおいて演奏しています。
当時、ドレスデンのカイザーリンク伯爵(ロシア大使)のお抱えクラヴィーア奏者であったゴルトベルクは作曲者でもあり、短期間バッハの弟子でもありました。
当時14歳であったゴルトベルクも、この変奏曲を演奏したそうです。(14歳で!すごいですね!)

この変奏曲が依頼されて書いたものだという逸話について

不眠に悩まされていたカイザーリンク伯爵の依頼で、ゴルトベルクが毎夜、伯爵のために変奏曲の1曲を弾いたということです。

カイザーリンク伯爵は病気がちで、毎晩不眠に悩まされていた。伯爵邸に住んでいたゴルトベルクは控えの間で夜を過ごし、伯爵が眠りにつけるために何かを弾かなければなりませんでした。

ある時、伯爵はバッハに「ゴルトベルクのために何曲かクラヴィーア曲を。それも軽快で明るい性格で、眠れぬ夜に楽しむことができる曲を書いて欲しい。」と依頼しました。

バッハはその希望を聞いて変奏曲が一番いいだろうと考えたのです。伯爵はその後、この変奏曲を「自分の変奏曲」と呼び、この曲を飽きることはなく聴きました。長い間眠れない夜はいつもこう言ったのです。

「ゴルトベルクや、私の変奏曲から1曲弾いてくれたまえ。」

(バッハの生涯を最初に書き表したフォルケルの書より、引用)
ゴルトベルク変奏曲は、最初の音楽療法的な作品の一つだったと言えるかもしれません。
精神的にリラックスできて、不眠の薬になったのです。

この曲を最初から最後まで通して聴くと、バッハのものすごいエネルギーを感じます。
どんどん続きが聴きたくなってしまい、私が聴くならアリアだけをリピートして流した方が眠れそうです。

憧れの曲ですが最後まで弾いたことはありません。途中で終わったままになっています。
老後の楽しみに1曲ずつ弾きたいな、と思っています。

シフの演奏も素敵です…。

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この記事を書いた人

坂上麻紀

坂上麻紀

現在は東灘区にてピアノ教室を主宰の他、ラウンジピアニスト、各種イベント、シニアマンション・病院等での出張演奏にて活動中。神戸女学院大学音楽学部音楽学科ピアノ専攻卒・同音楽専攻科修了。